「歯間乳頭の再建」——それは、長年にわたり歯科医療において極めて高難度な課題とされてきました。
この分野において、世界で初めて「マイクロサージェリーによる再建術式」という新たな概念を打ち立て、確かな臨床成果とともにその道を切り開いたのが、日本人歯科医師・秋山勝彦先生です。
その功績は近年、システマティックレビュー論文において明記されています。
そして2025年6月1日(日)、秋山先生が会長を務める「第8回臨床応用顕微鏡歯科学会 ハンズオンコース」が、東京・御茶ノ水の連合会館にて開催されました。定員を超える30名の歯科医師・歯科衛生士の皆さまが全国から参加され、会場は開会前から熱気に包まれていました。
当日は、秋山会長による講義に加え、学会公認インストラクターの先生方が実習を担当。受講者の皆さまは、講義に真剣に耳を傾け、実習ではインストラクターへの質問が飛び交うなど、終始活気に満ちた学びの場となりました。
特に本コースでは、従来の「ミラーテクニック」による顕微鏡応用の危険性、および単なる直視による顕微鏡使用が、かえって肉眼治療に劣る理由についても明確に解説され、“顕微鏡をただ使う”のではなく、“正しく活用する”ことの本質と必要性が体系的に学べる貴重な機会となりました。
また、システマティックレビューでの記載内容に触れた場面では、多くの参加者が深い感銘を受けた様子で、**「世界に認められた秋山先生から、今まさに直接学んでいる」**という実感が、会場全体に広がっていました。
コース責任者・松森先生より
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「この度はご多忙の中、ご参加いただき誠にありがとうございました。至らぬ点もあったかと存じますが、無事にイベントを終えることができましたのは、秋山会長、インストラクターの先生方、運営を支えてくださった皆さま、そして何よりも熱意をもってご参加くださった皆さまのおかげです。心より感謝申し上げます。」
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次回「第9回ハンズオンコース」は、2025年11月22日(土)に福岡国際会議場にて開催予定ですが、すでにキャンセル待ちの状況となっております。
また、「第10回」は来年、再び東京での開催を予定しております。詳細につきましては、決定次第、当学会ホームページにてご案内いたしますので、ぜひご確認ください。